漢方とは?
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■新生堂薬局での漢方への取り組み

当薬局では、25年以上前より、厚生省の許可の下、自社ブランドの漢方薬の製造販売に携わって来ました。
『煎じないで飲める新生堂の漢方薬』をキャッチフレーズに皆様の健康維持に寄与してまいりました。
服用しやすい細粒剤、顆粒剤の漢方薬を主に調合しておりますが、もちろん煎じ薬(湯剤)も調合いたします。急性症状(風邪・胃腸炎等)から慢性病の方まで数多くの処方を取り揃えております。
漢方とは

漢方とは

■ 漢方について

漢方とは  中国の医学が5〜6世紀ごろより、日中の交流が盛んになるにつれて、日本に入ってきました。日本に仏教を伝えた鑑真和上により、薬物とそれに伴う医療が導入されました。984年には、丹波康頼により中国医学の引用を内容とした「医心方(いしんほう)」が表されました。
 その後、16世紀には、中国の金・元医学が伝えられました。陰陽五行説の影響の強い医学ではありますが、田代三喜、曲直瀬道三らが日本的な医学に改めました。これが、後世派です。
 この、後世派に対して、実証的医学として古方派が登場しました。
16世紀後半より、キリスト教の伝来と時を同じくして、西欧諸国の医学が日本に伝えられました。18世紀以降はこれらがますます盛んとなり、オランダ医学が主流であったので、蘭方と呼ばれました。これに対して、中国より伝来の医学を漢方と称したのです。
 19世紀後半より、漢方は次第に衰退し、西洋医学が主流となりました。ことに1883(明治16)年に医師国家試験の内容が西洋医学となり、決定的に医学の中心となりました。
 しかし、漢方医学の研究、臨床が完全に閉ざされたわけではなく、細々と続いており、1950(昭和25)年には、約100名の同志により日本東洋医学会が発足しました。

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■漢方と西洋医学との違い

 まず、漢方医学は自然科学的であり、伝統的な医学です。西洋医学が実証的かつ科学的であるのに対して、先人の治療経験を集積し、やや哲学的とも思われる治療体系を組み立てています。漢方は”個の医学”と言われ、個人の体質・特徴を重視し、しかも心と身体は一体であるとする”心身一如”を前提に、一つの器官を重視せず、身体全体の調和を図る全人的治療を目指しています。
 これに対して、西洋医学は客観的、分析的です。例えば、高血圧症であれば、西洋医学ではマニュアルあるいはガイドラインに沿った治療法を確立させ、一応個々の身体の状態を考慮するものの、かなり画一的な治療法を用いる傾向にあります。
 不定愁訴などを例に取れば、東西の医療の比較が明らかとなります。つまり、西洋医学では、通常の検査で異常を示さない症状を不定愁訴としてとらえ、病気ではないと解釈するか、神経質としてせいぜい精神安定剤などが投与されます。
 漢方では、症状がある限り病的状態と解釈し、脈・舌・腹証など多くの身体所見と主症状を参考に治療法を選択します。そのため漢方では、同じ腹痛であっても、身体所見・体質の相違などにより、異なる漢方製材が投与されます(同病異治)。反対に、西洋医学的には異なる疾患と判断される症状であっても、漢方的診断で同じと判断されれば、同じ処方が処方される場合もあります(異病同治)。
 また漢方は、まだ病気と言う状態に達していない場合でも、これを”未病”と言う概念で捉え、治療する事もあり、まさに予防医学的なアプローチです。
漢方とは  成分的に見ると、西洋薬は一部の例外を除いて、一般には精製されたほぼ純粋な薬物を用いています。従って、その作用機序はかなり明瞭であり、単一の臓器について一つの薬理作用を示す薬剤を用いる事が多い。しかし、漢方製材は何種類かの生薬の組み合わせでできており、いわゆる天然物が基礎となっています。そのため、作用機序の解明は容易ではなく、古来より使用経験の記載を参考に漢方製剤を用いる事が多いです。
 しかし、天然ものは合成品と異なり、自然の力を体にもたらし、体に優しくかつ副作用も少ないため、体質に合えば長期投与も可能です。
『入門漢方医学より』
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■漢方の基礎理論

『陰』と『陽』
万物は相反する二つの要素で成り立つと考えていました。
『天と地』、『昼と夜』、『男と女』など、バランスが崩れると天変地異などの災いがもたらされると信じられていたのです。
人体における陰・陽
『陽』
体表・背中・上体部・六腑(胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦)・四肢外側・気
『陰』
体内・腹・下体部・五臓(肝・心・脾・肺・腎)・四肢内側・血
陰陽のバランスが崩れると、色々な不調が現れ、やがて病気になってしまいます。陰陽が調和を保つように心がけましょう。

五行の相生と相剋

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気・血・水
人間の生命活動は『気・地・水』の要素で成り立っていると考えられています。何らかの原因でこのバランスが崩れると、病気が起こってきます。
『気』…生命活動のエネルギー。気が減少すると、消化吸収能力が低下し、栄養が行き渡らなくなり、精神活動も不活発になります。疲れる、食欲が無い、風邪をひきやすいといった、『気虚』の状態が起こります。
『血』…血液をはじめとする、あらゆる体液の総称。循環器系や、内分泌系など、体内のさまざまな調節に関係します。栄養素を循環させ、血液中の老廃物を取り除きます。この循環が停滞すると、頭痛・肩こり・冷え・のぼせ等の『お血(おけつ)』の症状が起こってきます。
『水』…生体を防御する機能・白血球の一種のリンパ液にあたります。血管とともに全身を巡り、抗体を作って病原微生物を破壊するリンパ液は免疫系をつかさどっていますが、ちょうど水のような働きになります。水が偏在した状態を『水毒』と言い、浮腫(むくみ)・手足の冷え・しびれ・息切れ・咳・アレルギーなどが起こりやすくなります。
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五行説
造化の気を考えるにあたって、古代人は存在の代表的な素材である。
木・火・土・金・水を選んで、それらを働かせるエネルギー五気を考え、その作用を旨として五行と称し、これを推究していきました。五行について最も大切なのは、その相生・相剋関係です。木を焼けば火を生じ、火は灰、土を生じ、土は金属を生じ、金属より水を生じ、水は木を生長させるというように、木生火、火生土、土生金、金生水、水生木と循環します。
これに反して、木は土を搾取して生長するから木剋土、同様に、土剋水、水剋火、火剋金、金剋木となります。
五行説は人間生活と何らかの関連のある現象と物質を木火土金水の五つの基本的性格(要素)に分類し、その相互関係を説明し解釈しようとする方法論です。古代中国人は、この世の中に起こり、存在する諸事万端がこの五行に割り振られ、これらの相互作用・変化として捉えようとしたのでしょう。
当然医学の分野でも長期にわたって蓄積された医学体験を五つの要素に分類する事により生体の構築要素・生理機能・病理説明・診断・治療・食物・環境状況の把握に応用してきたのです。
『図説 東洋医学』より

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